特別支援教育特別専攻科の概要



本専攻科は既に教員免許状(小学校、中学校、高等学校、養護教諭)を取得している方を対象に、1年間のカリキュラムによって特別支援教育の専門資格である特別支援学校教員免許を認定する課程(定員20名)です。現職教員を始め、熊本大学を含む各大学にて基礎免許状を取得した学生が多く進学しています。
本コースは特別支援学校1種免許状取得を目指す「1種免許状コース」と特別支援学校専修免許状取得を目指す「専修免許状コース」の2つで構成されています。1種免許状コースでは、特別支援教育に関する基本的な知識や障害特性の理解、指導法などを学びます。専修免許状コースでは、明日の特別支援教育をリードし指導的役割を果たすことができる教員を養成するため、特別支援教育に関する高度の知識やより実践的な指導力を身につけます。

取得免許



本専攻科は2つのコースに分かれます。1種免許状取得コースは、小・中・高・養護教諭のいずれかの教員免許状を取得している方が特別支援学校教員1種免許状を取得することができます。専修免許状コースは既に特別支援学校1種免許状を取得している方が特別支援学校専修免許状を取得することができます。

主な入学者



本専攻科への入学希望者は主に3つのタイプに分かれます。
(1)教育委員会より現職派遣として推薦されたもの
(2)熊本大学教育学部を卒業し、本専攻科に進学するもの
(3)他大学にて教員免許状を取得し、本専攻科に進学するもの
いずれの場合であっても、入学試験及び入学後のカリキュラムに違いはありません。

カリキュラム



1種免許状コースでは、基礎的な知識を習得することに加えて、実践での指導力を身につけることを目指して、教材教具の開発、行動分析学、臨床動作法などの実践力を養成するための演習が組まれています。さらに、それぞれの指導教員の指導の下で「障害児に関する論文」作成に向けた研究を行います。また附属特別支援学校での教育実習が行われます。
専修免許状コースでは、高度な特別支援教育に関する講義や研究法などの演習が行われます。

卒業後の主な進路



本専攻科の卒業生の多くは、特別支援学校や特別支援学級、通級指導教室などで働いています。また保育園等で保育士の立場から障害を持つ乳幼児の療育にあたっている人もいます。現職派遣として本専攻科で学んだ教員は、卒業後は各学校にて特別支援教育を推進する立場で活躍しています。